軍刀利神社のカツラ 山梨県指定天然記念物「軍刀利神社のカツラ」
昭和36年12月7日指定
所在地:上野原市棡原4135-41
軍刀利神社  刀利神社は、県道棡原藤野線の富士急井戸バス停から黒田川源流の井戸川をさかのぼった先にあります。川沿いに続く道の入り口には、市指定天然記念物の「井戸のサイカチ」がたっています。社務所などを脇ににみながら道を登ると、15分ほどで100段ほどあろうかという石段に着きます。これを登りきると本殿です。ここで一度参拝し、さらに奥の院をめざします。道は本殿横に続きます。
<本殿へ続く石段>
 防ダムを左手に見ながら、近年整備された歩きやすい山道を登り、10分ほどで奥の院に到着します。その社殿の脇に屹立するのが市指定天然記念物の大桂です。幾本もの幹からなり、樹高31m、目通り幹囲9m、推定樹齢は300年以上の大木です。谷の中央にあるため、一層際立って高く見えます。その威厳をも感じさせる樹形は、春秋にみごとな装いをみせます。 軍刀利神社
<本殿>
軍刀利神社のカツラ  刀利神社の歴史は、古く永承3(1048)年にさかのぼります。当初は三国山山頂にあり(現在の山頂とは異なる)、延徳年間(1489-92)に現在の地に移されたそうです。かつては三国山から熊倉山一帯を軍刀利山と称していたそうです。戦国時代には軍神として広く信仰を集め、武田信玄も自画讃水仙を奉献しています。また岩殿城主小山田信有は享禄三(1531)年、ここに戦勝祈願をした後、矢坪坂の合戦で北条氏を破りました。古郡(現在の上野原・棡原・西原一帯)の加藤氏や小菅の江守氏なども代々奉納していたそうです。
<大カツラ>
 成15(2003)年には山岳写真家、白旗史朗氏によって、平成17(2005)年には上野原の佐野氏によって、本殿から奥の院への道に新たな鳥居が寄進されました。 軍刀利神社のカツラ
<大カツラ>