成16年2月29日はあいにくの雨模様となりましたが、かねてより建設中だった新庁舎の現場見学会は予定通り行われました。当日は安全性に配慮し定員が設けられており、事前に電話による申し込みが必要でした。見学会は午前10時に始まり、まず事務所で、上野原町総務課や竹中工務店から、パワーポイントを交えて工法などの事前説明が行われました。約50分間でした。その後ヘルメットを着用し、およそ一時間かけて1階から3階まで現場見学が行われました。午後2時からの回もありました。
  面右側が、庁舎棟、左側が多目的棟になっています。庁舎棟正面玄関を入って、右側の部屋は文化財展示室や、多目的室になっており、町民の作品など展示することができます。1階には、町民が利用することが多い課、町民課、税務課などがあります。町議会が開かれている時は、庁舎棟内にある、ロビーでテレビ画面を通じて見ることができます。多目的棟内には、喫茶スペースも設けられ、庭に造られた築山、池を眺めながら憩いの時をすごすことができます。教育委員会もこの建物に入ります。また敷地内には、来庁者用駐車場が約125台(配布資料より)ある他、災害時に備えた貯水施設、倉庫などがあります。
  庁舎には音楽ホールを主体とした軽スポーツも楽しめる多目的ホールを備え、広い町民ロビーと開放的なエントランスホールを設けます。行政サービスを利用しない時でも、町民の皆さんが気軽に集い・憩える町のコミュニティの中心的な場所となります。また祝祭性を持つ町民広場を中心に囲む「庁舎棟・多目的ホール棟」の敷地周辺には、緑地帯と休憩スペースを各所に設け、施設内外において、皆さんが憩い・語らえる場所となります。(この欄は2/29町民視察資料より抜粋)
 今回現場見学会に参加して、新庁舎周辺道路の拡幅化、広い駐車スペース、庁舎内広い通路、エレベータの設置など、利便性の追求のみならず、体の不自由な方、病気の方、小さいお子さんを連れた方などに対する配慮多くなされている建物だということを感じました。それは、以下のような点にあらわれていると思います。
 例えば車椅子の人が、利用しやすいようにするためのスロープの設置、各課の窓口カウンターを低くする設計。また、人工膀胱の人も利用することができるトイレの設置。多目的ホール内には、小さい子供を連れたお母さんなどが、コンサートや講演を安心して聴くことのできるスペースが設けられていること、などです。
 社会的弱者への配慮は、当然の時代の趨勢であり、私たちの上野原町にもこのような施設ができることを大変うれしく、また誇らしく思います。
 さらに、庁舎棟2階に設けられた防災対策本部や、倉庫、水の確保など、自然災害に対する備えも充実しており、上野原町民の安全を守るものとして期待しています。屋上に設置されたソーラーパネルや、建物周辺に緑地帯をもうけるなど自然との共生目指す「上野原の新しい顔」となる新庁舎の完成が楽しみです。(平成16年3月記)